先日開催されたサモア観光産業会議2023で講演した最高経営責任者のPativaine 氏によると、サモアの観光客到着数をみると観光部門の回復率は60%に達したが、サモア観光局(STA)は完全な回復にはさらに時間が必要であると考えているとのことだ。
そして観光局責任者Pativaine 氏は業界が直面している課題の1つとして、宿泊施設が100%完全復旧していないことを挙げた。Pativaine 氏によると、部分的にオープンしている事業者もあれば、フルオープンしていてもまだ標準に達していない事業者もあり、一部の事業者は新しいライセンス要件に不満を持つなど、最新の景気刺激策の展開が遅れているという。 また、特に季節労働者制度(RSE)により、従業員が「軒並み」失われていることも問題視されている。回復の遅れの最大の理由としては、サモアの航空会社が1社しか便を運航しておらず、競争がないためで、フィジー・エアウェイズは助けてはくれるが、十分ではないとのことだ。「自前の飛行機を持っている他の国では、航空運賃はずっと安い」とPativaineは言う。観光局は、6月の現会計年度末までに、60%の回復率をさらに押し上げることを期待している。(Radio New Zealand/MAR15, 2023)