国連事務次長補は、新年に向けて、太平洋地域の開発パートナーが、気候変動に対する野心の向上と島嶼経済の多様化に、新たな焦点を当てることを希望している。Wignaraja氏は、木曜日に2日間のニュージーランドを訪問し、ウェリントンとオークランドで政府閣僚、国会議員、政策機関と会談した。国連開発計画（UNDP）のアジア太平洋地域ディレクターでもあるWignaraja氏は、この地域における地政学的な関心の高まりのプラス面として、より多くの開発パートナーが太平洋地域の指導者の発言に耳を傾けている、と述べた。彼女は、太平洋諸国がこの注目の高まりから恩恵を受けるには、主に2つの分野があると述べた。
「これらの島国や領土の多くは、単一製品経済であり、多様化することができず、多様化するための資金や制度の深さや幅を持たなかった。このような資金が増えることで、主に海洋経済を通じて太平洋の国々が経済的に有利になり、単一部門にそれほど脆弱にならないような収入源を確保できるようになることが期待さこれが大きなポイントだ。」
Wignaraja氏が太平洋地域にとって重要だと感じた2つ目の分野は、世界レベルで自分たちの声が聞かれていることを活用することだ。「これだけ注目されることで、ようやく前面に出てくるようになった。太平洋諸島のリーダーたちは、自分たちは二酸化炭素の排出とはほとんど関係がない、と言い続けてきた。海水温の上昇や環礁の沈没が急速に進んでいるのは、彼らのせいではないのに、この件について無視されて続けてきた。」と彼女は言った。しかし今、より見通しがよくなったことで、「技術やインフラへの投資、損失と損害の調査など、すべての問題がより現実味を帯びてきた」と言う。この2つの理由から、世界的に注目されるようになったことはプラスに作用している」。今週ニュージーランドで行われる会議について、Wignaraja氏は、ニュージーランドが発言やアドボカシーの観点からだけでなく、リソースの観点からも、その力を発揮し続けることを期待している、と述べた。（Radio New Zealand/DEC09, 2022)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/480421/pacific-stands-to-benefit-from-geopolitical-focus-says-senior-un-official