パプアニューギニア警察は、パプアニューギニア銀行が報告した5000件のマネーロンダリングを捜査するための人員が不足していることを認めた。国家不正・汚職防止局長代理のKuiap主任警部は、ポスト・クーリエ紙に、同事務所には3人の警察官しかおらず、いずれも事件に取り組むのに十分な捜査能力を持っていない、と語った。このような機密性の高い事件は一夜にして解決するものではなく、捜査と起訴に多大な労力と資源、資金を要するとKuiapは言う。これらの事件は過去にあったもので、他の事件と同様に追求するために少なくとも15人の刑事が必要だという。同部署の刑事の大半は他の地域に異動しており、人員増を求める要望書を提出している。Kuiap氏は、担当官から、これまでに扱った捜査の詳細を把握するための事件の記録をまだ提供してもらっていないという。先週、パプアニューギニア銀行のPopoitai総裁代行は、FASUはパプアニューギニアにおけるマネーロンダリング防止とテロ資金対策のケースを5000件記録したが、まだ調査・起訴されていないことを明らかにした。オンブズマン委員会と警察に送られたケースも、適切に処理されていないとのことだ。警察の不正・麻薬捜査チームの責任者であり、犯罪部門の責任者でもあるYamasombi氏は、今週、国内での犯罪の件数が、これまでの逮捕や捜査の件数に見合っておらず、多くのことを行う必要があるとの懸念を示した。Ette警察庁長官補佐(犯罪担当)によると、2022年全国総選挙のため今年初めに閉鎖された全国不正防止汚職の不正苦情は再開されたが、選挙関連の苦情が多く寄せられたためペースは遅くなっているという。Ette氏は、今年の選挙について、「例年に比べて、最も混乱した最悪の選挙の一つ」と述べた。(Radio New Zealand/SEP01, 2022) * Financial Analysis and Supervision Unit (FASU)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/473924/police-don-t-have-enough-staff-for-money-laundering-cases
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
マネーロンダリング捜査のための警官不足(パプアニューギニア)
2022.09.09