トンガの太平洋諸島フォーラム事務局長候補者は、この地域の人々に変化をもたらしたいとしている。
Amelia Kinahoi-Siamomua氏は、ロンドンの連邦事務局でジェンダー部門長をしている。クック諸島の首相であるHenry Puna氏、駐米マーシャル諸島大使のZackios氏、ソロモン諸島出身で前太平洋コミュニティーの局長Rodgers氏、前フィジー外務大臣のKubuabola氏に対して一人だけ女性の候補者として挙がっているのがSiamomua氏だ。Siamomua氏は60歳で、開発経済学者かつ国際的な戦略家である。そして彼女はこの地域の結束を再度高めて前進させたいとしている。Siamomua氏の国際機関に勤務したことでの経験と人的つながりは、Covid-19の感染拡大、気候危機などの問題の渦中にある太平洋諸島フォーラム事務局を前進させるのに非常に役に立つことだろう。「私の目標は、組織に仕える指導者としてPIFSをさらに柔軟で力強い組織に変革することです。」と述べた。Siamomua氏は、太平洋地域は国に関係なく、人々の生活水準を高めるために協力し合えるとしている。そして、気候変動、貿易、持続可能な成長、改革、性の平等や森林及び海洋経済のCovid-19後の回復などについて世界を巻き込んでいくことができるとしている。Siamomua氏は彼女を推挙してくれたトンガ政府に感謝している。同僚、友人やトンガの人々そして世界中にいるそのほかの太平洋諸島の人々から大きな支援を受けているという。Siamomua氏はNuku'alofaで8人兄弟の末っ子として誕生した。島で育った彼女はいつか国際的に働きたいという大きな夢を持っていた。トンガの高校から経済学を学ぶためにニュージーランドに渡り大学に入学した。1985年からトンガ開発銀行で経済学者として勤務し始めた。仕事で、アフリカ、アジア、カリブ諸島、中東、ヨーロッパ、ニューヨークに居住し、現在はロンドンにいる。サモア人の夫と5人の子ども、3人の孫がいる。英語の他にトンガ語、サモア語、TOKPISIN語を話す。なぜ、今回ロンドンから太平洋諸島フォーラムの事務局長の椅子を目指すのかという問いに対して、彼女は今がその時期だからと答える。カリブ海諸島でも同様の問題に直面して対応してきた、そうした経験が生かせると思ったからという。感染拡大後の太平洋諸島について彼女はシンプルな計画を持っている。4つのC-Coordination, Coopeartion, Commitment, Care-を進めてPIFSを改革し、活性化していけるという。もちろんロンドンからスヴァに引っ越してくる。彼女は1996年から1999年にPIFSの開発協力アドバイザーとして勤務した経験もあるという。来月、新たなPIFSの事務局長が任命される予定だ。
(Radio New Zealand/SEP 7, 2020)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/425399/tongan-contender-for-top-forum-job-targets-new-pacific-order
トンガ
【経済・社会動向】
太平洋諸島フォーラム事務局長候補者は太平洋地域の新たな秩序を目指す(トンガ)
2020.09.11