太平洋島嶼国が世界的な気候変動への取り組みを強化するための新たな組織の拠点がフィジーに開所した。これは、2017年に発案されたもので、二酸化炭素排出量の削減と気候変動に対する対応力強化のための中心的役割を担うための組織だ。太平洋地域環境プログラムとGGGI(Global Green Growth Institute)を主催する太平洋共同体とドイツの開発機関であるGIZが協力して太平洋諸島15カ国を支援する。各太平洋諸国は二酸化炭素排出量削減のために大胆な努力をしてきており、この本部の役割は更にこれらを推し進めることだという。例えばマーシャル諸島は2050年までに排出量ゼロを目標としており、その目標達成のために支援をすることが新たな組織の役割となる。太平洋島嶼国の政府はほとんどが小さく、気候変動に関する国際連合枠組み条約に対して、先進国のような時機を得た対応をするための余裕がない。太平洋島嶼国はこの気候変動に関しての国際的なリーダーであり、それはつまり、UNFCCCにおいて時機を得た報告をすることができるという事だ。この新たな組織は、そうした点を支援していくという。(Radio New Zealand/FEB12, 2020)
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太平洋島嶼国の気候変動への取り組みのための新たな拠点
2020.02.14