サイクロンTINOの被害に対して世界銀行が620万ドルの支援を実施する。サイクロンは2週間前にツバルに達し、そのほとんどの地域に被害をもたらし、人口の半数に当たる11000人が被災した。世界銀行代表は、「世界銀行はツバル政府が喫緊の課題を解決できるよう、また、最も被害が甚大であるインフラを立て直すことができるよう支援したい。」と述べた。この支援金は、支援を最も必要とする国々のための基金である国際開発協会から出資するという。また。実際の技術支援としてはADBやオーストラリア、ニュージーランド政府およびEUからの協力も得ることとなっている。ツバル災害対策事務所のSilu氏によれば、未だ20家族が避難所で生活をしているという。彼らの家屋は、南方数百キロ離れた地点をサイクロンTINOの中心が通過し、それにより全壊した。また、Silu氏は、食の安全がまだ問題として残っているという。これは、打ち上げられた海水が畑に入り込んだり、強い風がバナナやパンノキを根こそぎにしてしまったためである。また、電気、水道などライフラインも被害を受けているという。それでも現在は、ほとんどの人が自宅に戻り、生活は以前のように戻りつつある。世界銀行はツバルで現在、総額1億600万ドルのプロジェクトを電気、気候変動対応、運輸、空運など部門を横断して実施中である。(Radio New Zealand/FEB7, 2020)
ツバル
【経済・社会動向】
サイクロン被害に世界銀行が支援(ツバル)
2020.02.07