米国のパリ協定離脱は太平洋地域におけるその影響力と信頼を損ねると太平洋諸島フォーラムの議長が述べた。ツバル首相で太平洋諸島フォーラムの議長であるNatano氏は、「米国はかつて多国籍主義を支持するリーダーシップを持ち、グローバルな視点でのシステムを推し進めてきた。しかし、世界がそれを最も必要とするときに、その信念が消え、捻じ曲げられているのはとても遺憾だ」と述べた。太平洋諸島フォーラムのKainakiⅡ宣言によれば、太平洋諸島の繁栄は、パリ協定で定められた気温1.5度の上昇制限を国際コミュニティーが守って初めて安全に保たれるとしている。そして、科学は交渉不可能だともNatano氏は述べている。米国の離脱をよそに、ツバルは気候変動との戦いの最前線にいる。温室効果ガスの排出はほとんどないのにも関わらず、パリ協定を順守し石油燃料の使用を減らす努力をしている。(Radio New Zealand/07NOV, 2019)
太平洋地域
【環境・気候変動】
【経済・社会動向】
パリ協定離脱により、アメリカ合衆国は太平洋地域での影響力を喪失する(太平洋諸島フォーラム)
2019.11.08