世界自然保護基金(WWF)は、今週ペルーで開催される南北米州熱帯マグロ委員会で、クロマグロの繁殖率が96%以上落ち込んでいるとして、太平洋上でのクロマグロ漁をただちに半減するよう漁業関係者に要請する予定である。12月にはサモアで中西部太平洋漁業委員が開催されるが、中西部太平洋マグロ計画のクック事務局長は、絶滅の危機に瀕する状態にあるクロマグロを保護するには、政治的意思を示す必要があると述べている。また、カツオは太平洋諸国にとって重要な海産資源であるが、それ以上にクロマグロは日本、韓国、メキシコにとってより重要な資源であるとして、漁業関係者は科学的識見をもって漁獲量半減に取り組むべきだとしている。なお、漁獲されるマグロの90%以上が、子供を産めるまでに成育していない若いマグロであることも問題視している。(Radio Australia/ July 14, 14)
太平洋地域
【農水産開発動向】
WWFがクロマグロ漁半減を提唱(太平洋地域)
2014.07.29