サモア国立病院(Tupua Tamasese Meaole Hospital)は、医薬品の深刻な不足により、主要薬の配給制(rationing)を開始した。
不足しているのは、メトホルミン(2型糖尿病治療薬)、アムロジピン(高血圧治療薬)、小児用パラセタモールなど、基礎疾患の管理に不可欠な薬剤。地元メディアによれば、供給業者への未払い金(約1,200万サモアタラ)が滞留していることが、在庫不足の一因とされる。同病院は先週フィジーから緊急空輸で医薬品を受け取ったが、必要量の約半分にしか満たず、残りは数週間後の到着見込みだという。
Samoa Medical Association の Seiuli Dr George Tuitama 会長は、精神科領域にも影響が及んでいると述べ、医療スタッフが患者の自宅を訪問し、1日分ずつ薬を手渡す形で対応していると説明した。医薬品不足は、同協会の年次総会でも「効果的な医療提供を妨げる主要課題」として指摘されていた。
政府は国外からの支援を受けつつ供給回復を図っているが、慢性的な財務問題と調達遅延が医療体制の脆弱性を浮き彫りになっている。
(2026年6月9日 RNZ/原文はこちら(英語))