パプアニューギニアでは、エルニーニョ現象の再来に備え、食料安全保障の危機が発生する可能性が高まっていると RNZ は伝えている。気象当局と災害専門家は、降雨減少・高温・干ばつの組み合わせにより、高地農村部を中心に作物被害が拡大する恐れがあると警告している。特に、主食の sweet potato(カウカウ)は乾燥に弱く、2015~16年にかけて発生したエルニーニョ現象では 約260万人が食料不足に直面したとされ、今回も同様の影響が懸念されている。
専門家は、政府が早期警戒情報を出しているにもかかわらず、地方行政の準備不足や物資輸送の遅れが依然として課題だと指摘。多くの地域では道路事情が悪く、干ばつが進むと水源確保も困難になる。パプアニューギニア気象当局はすでに複数地域で降雨量の大幅減少を観測しており、農業省や災害当局に対し、食料備蓄・種芋の確保・給水計画の早期策定を求めている。
また、保健当局は、干ばつ期に増える 下痢症や水系感染症のリスクにも警鐘を鳴らしている。専門家は「エルニーニョ現象は避けられないが、早期準備が被害規模を大きく左右する」として、政府とコミュニティ双方に迅速な対応を促している。
(2026年6月2日 RNZ/原文はこちら(英語))