2025年6月4日、ニュージーランドはクック諸島が中国と締結したパートナーシップ協定やその他の合意に関しての協議不足を理由に、クック諸島への約2,000万ドルの開発援助を一時停止した。これに対して、クック諸島のBrown首相は、この措置は「高圧的であり、現代的なパートナーシップに反する」と批判した。この停止された開発援助には、クック諸島の予算4%に相当する$1000万ドルの重要分野(保健、教育、観光プロモーション)への支援が含まれている。支援停止の根拠として、ニュージーランド側は2001年に両国が署名した「共同百年記念宣言」を挙げている。この協定では、防衛と安全保障に関する相互協議を義務付けているが、ニュージーランドのPeters外相はこれが履行されていないと指摘している。一方でBrown首相は、「当宣言ではクック諸島が独自に国際協定を結ぶ権利を明確に認めている」と反論している。この件は、クック諸島内でも意見が二分しており、著名な弁護士であるGeorge元副首相は、「今回の援助の停止はまったく妥当な措置である。Brown首相はニュージーランドを裏切り、ニュージーランド政府と国民を失望させた。Brown首相はニュージーランドにひざまずいて許しを請うべきである」と述べている。一方、ラロトンガの芸術家であるBuchanan氏は、「Peters外相はTrump大統領の戦略を真似て、お金で友人を強要しているようである」と言及している。(Radio New Zealand/JUN23, 2025)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/564705/mark-brown-slams-new-zealand-for-its-patronising-approach-over-china-deal
クック諸島
【経済・社会動向】
Brown首相、ニュージーランドの「高圧的な態度」を批判(クック諸島)
2025.07.01