新年、明けましておめでとうございます。

旧年中は、皆様方に様々なご支援を頂き、ありがとうございました。
本年も、当センターのミッション遂行にむけて、より一層諸活動に精励致しますので、引き続きサポートのほどを宜しくお願い致します。

さて、本年は、元旦に石川県で震度7を観測する地震があり、2011年3月の東日本大震災以来初めて、能登地方に大津波警報が発表されて、死傷者や住宅・ライフラインの諸インフラの損壊等甚大な被害が齎されるといった、波乱の幕開けとなりました。
丁度2年前、やはり新年早々に海底火山の大噴火で、大きな被害を被ったトンガの記憶が甦ってきました。
そして、日本も太平洋島嶼国も、同じ島国として自然災害の脅威に晒されているという事実と、防災・レジリエンスの大切さを共有していることを再認識致しました。

さて、現在、太平洋島嶼国はコロナ禍後の経済活動の活性化に精力的に取り組んでいますが、当センターもその後押しをすべく、昨年央から、日本政府の支援の下に、太平洋諸島フォーラムと協力して、「太平洋島嶼国経済復興支援事業」を積極的に推進しています。
当センターとしては、初めて、World Specialty Coffee Exhibitionに参加し、また漁業ビジネスフォーラムも開催致しました。
更に、昨年10月にはGlocal Tourism Networkを立ち上げ、太平洋島嶼国での持続可能な観光開発に向けた系統的な支援活動をスタート致しました。

本年も、国際化粧品展やFOODEX Japanに参加して、島嶼国・地域民間企業10数社を招聘し、また島嶼2ヶ国で貿易・投資セミナーを開催する等企画しています。
そして、本年2月には、4年ぶりに経済ミッションをパプアニューギニアに派遣することを決定し、今まさに、その準備を進めている所です。

今年は、メモリアルとも言うべき第10回太平洋島サミットが開催される予定であり、地政学的に重要さを増して来ている太平洋島嶼国・地域と日本との関係強化に向けた多様な取組みが進められる事と思います。
当センターも、貿易・投資・観光分野を中心に、関係者の皆様方と連携し、職員一丸となって関連事業を精力的に推進して参ります。

本年も宜しくお願い致します。

2024年1月4日
国際機関 太平洋諸島センター
所長　斎藤　龍三