大洋州に浮かぶ小さな9つの島が集まってできているツバルは、サンゴや海藻、そして「星の砂」と呼ばれる有孔虫の殻でできています。
気候変動がもたらす海面上昇によって土地が沈むと言われてきたツバルですが、海域の汚染による島の材料となる生物の減少、自然が作り出した堤防が、建物を作るために削り取られていること、潮流を無視した道路の建設など、天候だけでなく人の手による原因も大きいのです。
ツバルの人たちが島の形成・堆積メカニズムに理解を深め、自分たちの土地を守り、いつまでも安心して暮らしていくことを願い、一冊の絵本が生まれました。
ツバルを知ることで、自分たちの国でも同じ現象があることに心を寄せていただくことを願い、ツバル語で作られた絵本を日本語でも発行しました。ツバルのことを知り、日本のこと、地球のことを想っていただけると幸いです。
文責:松舘文子