オーストラリア政府は、6月3日より太平洋諸島および東ティモール国籍の最大3000人が、オーストラリアの新しい太平洋関与ビザ・プログラムに登録できるようになると発表した。参加者はオンライン抽選で選ばれ、毎年オーストラリア永住権を申請することができる。申請者は、オーストラリアでの正式な継続雇用の内定を確保し、ビザの発給前に健康状態および人物面での条件を満たさなければならない。プログラムの初年度に参加する国は、ミクロネシア連邦(50)、フィジー(300)、ナウル(100)、パラオ(50)、パプアニューギニア(1350)、ソロモン諸島(150)、東ティモール(300)、トンガ(150)、ツバル(100)、バヌアツ(150)で、地域の他のパートナーとも協議中である。オーストラリアのConroy国際開発・太平洋担当大臣は、このプログラムには「転換の可能性」があり、Pacific Engagement Visa(太平洋就労ビザ)の下で新たにオーストラリアに滞在する人々にとって、オーストラリアの世界トップクラスの教育・訓練制度がより利用しやすくなると付け加えた。一方、アンドリュー・ジャイルズ移民・市民権・多文化問題担当大臣は、オーストラリアの永住権プログラムにおいて、太平洋島嶼国および東ティモール出身者の割合が低く、今回のビザプログラムは、この地域からの永住権取得者が1%未満であることを解決する機会であるとし、このプログラムは、オーストラリアとインド太平洋地域との人と人とのつながりを深めることを移民制度改革の8つの重要なアクションの1つとする政府の移民戦略に沿ったものであると述べた。(Radio New Zealand/APR30)
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【経済・社会動向】
6月3日より新しい太平洋地域ビザの登録を開始(オーストラリア)
2024.05.08