フンガ・トンガ・ハアパイ火山の噴火に伴う津波から2年が経過した現在も、トンガの沿岸コミュニティは非常に脆弱な避難所で生活し、水や食料の不足に直面していると環境保護団体Live and Learn Tongaが発表した。未だなお、多くの人々が苦境に立たされており、支援を都市部に集中させる必要があるとしている。カントリー・マネージャーのAlani Afuは、政府、民間セクター、非政府組織による復興努力が農村部のニーズに応え続けている一方で、Patangata, Popua, Sopuといった地域は放置されているとRNZ Pacificに語った。ほとんどの家は、満潮になると波が押し寄せてきて、WASH(水、衛生、トイレ)部分を覆ってしまうため、同氏らは、浄化槽を提供し、WASH施設のメンテナンスを行っているという。自然災害の影響で、トンガの水インフラの多くが被害を受け、コミュニティレベルの水資源の確保が急務となっている。Afu氏と彼のチームは最近、被災したコミュニティを訪れ、多くの給水ポンプが「もはや機能していない」のを目の当たりにした。各村の水資源管理委員会は、持続可能な方法で水事業を運営するための開発を必要としている。Afu氏は、国内での取り組みを認めつつも、世界的なパートナーシップを呼びかけている。ドナー、政府、国際組織など、どこからでももっと援助が受けられるようになるといいと彼は言う。Live and Learn Tongaは、より効果的なシェルター再建のため、他の地元NGOとパートナーシップを結び、今年後半にシェルターとインフラ部門のパートナーとの最初の会合を開催する予定だ。ニュージーランドのHabitat for Humanityは最近、トンガ大学の大工の学生たちと協力して、8つの耐震シェルターを建設した。また、Habitat for Humanityは、参加型安全シェルター啓発プログラム(PASSA)やビルド・バック・セーファー(BBS)トレーニングなどのシェルタープログラムを実施する予定だという。(Radio New Zealand/APR18, 2024)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/514616/tongans-remain-vulnerable-two-years-after-hunga-tonga-hunga-ha-apai-eruption
トンガ
【環境・気候変動】
フンガ・トンガ・ハアパイ噴火から2年、依然脆弱なまま(トンガ)
2024.04.22