ミクロネシア連邦シミナ大統領は、深刻な干ばつによる国家非常事態を宣言した。大統領の署名入りの宣言によると、ミクロネシアは「極端かつ異常な低水準の」降雨量を記録し、この状況は今後数ヶ月でさらに酷くなることが予想されるという。「雨不足の影響により、全国の雨水貯水池や河川が干上がり、特にこれらの水系に依存している離島の住民にとって、持続的な水供給の低下の恐れがあり、衛生や公衆衛生に多大な影響を及ぼしている」と声明で述べている。緊急事態宣言により、シミナ大統領は、緊急救援活動を策定・実施し、被災者を支援するタスクフォースの設置など、いくつかの命令を下した。大統領はまた、約130万米ドルを災害救援基金に割り当てるよう指示した。国連児童基金(UNICEF)によると、被災したコミュニティの人々は、食糧と水を切実に必要としている。ユニセフのミクロネシア事務所長 Bacareza氏は、推定16,000人(そのうちの40%は子どもたち)が食糧を切実に必要としていると述べた。彼は北太平洋における深刻な干ばつの状況は、島嶼国の気候変動に対する脆弱性をあらためて痛感させるものだと語った。(Radio New Zealand/MAR13, 2024)
ミクロネシア連邦
【環境・気候変動】
深刻な干ばつで非常事態宣言 (ミクロネシア連邦)
2024.03.19