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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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はしかの流行リスク(西太平洋諸島)

世界保健機関(WHO)は、西太平洋地域で麻疹患者が255%ほど増加したと発表した。2022年には1400人強だった患者が、2023年には5000人以上に急増したという。麻疹は地球上で最も感染力の強い病気のひとつであり、感染者が呼吸をしたり、咳やくしゃみをしたりすると感染が広がる。麻疹に感染した1人が、さらに12~18人に感染する可能性があり、重篤な合併症を引き起こし死に至ることもある。しかし、麻疹ワクチンは2回接種することで、ほぼ完全に予防することができる。2000年から2022年まで、麻疹ワクチンの接種により、世界中で5,700万人の麻疹による死亡を防ぐことができた。WHOによると、新型コロナウイルス感染拡大時に西太平洋諸国におけるワクチン接種率が低下したため、2024年と2025年に西太平洋地域で麻疹が再流行する恐れがあるという。WHO西太平洋地域事務局長のPiukala博士は、この地域は過去の麻疹流行から学んだ苦い教訓を忘れてはならないと述べた。「地域社会で麻疹が発生することはいつでも脅威であり、撲滅を達成した国であっても、気を緩めることはできない。麻疹の予防接種率を高く維持し、海外渡航によって輸入された麻疹患者をピックアップするための強力なシステムを維持しなければならない。これがなければ、麻疹の感染は再び定着する可能性がある」と語った。過去2年間、フィジー、キリバス、パプアニューギニアを含む太平洋諸国は、全国的な麻疹・風疹予防接種キャンペーンを実施し、遅れを取り戻そうとしている。(Radio New Zealand/MAR04, 2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/510773/western-pacific-countries-at-risk-of-measles-outbreaks-who