パプアニューギニアのJustin Tkatchenko外務大臣とインドネシアのAndriana Supandy駐太平洋島嶼国大使は、ポートモレスビーで記者会見を開き、10年前に締結されて以来放置されていた防衛協力協定の批准を発表した。インドネシアとパプアニューギニアには、オーストラリアの北に位置するニューギニア島の中央を通る760キロ(472マイル)の国境線がある。この地図上の線は、メラネシアの島をオランダ、ドイツ、イギリスの支配下に分割し、伝統的に親族関係を中心に組織されてきた先住民族を恣意的に分断した植民地時代の産物である。約2億7000万人の人口を抱えるインドネシアは、南太平洋地域にまで及ぶ東南アジアの新興大国であり、人口、経済規模、軍事力においてパプアニューギニアを凌駕している。インドネシアが1960年代にオランダからこの地域を引き継いで以来、インドネシア最東端の州のパプア人たちはインドネシアの支配と戦ってきた歴史がある。パプアニューギニアは、推定人口1200万人の太平洋で最も人口の多い国で、数十年にわたり、小規模で資金不足の国防軍を近代化し拡大することを熱望してきた。パプアニューギニアは昨年、米国と防衛協定を結び、オーストラリアとの安全保障協定にも調印した。そのような背景がありながらも、1月に首都ポートモレスビーで発生した暴動と略奪に続き、2月初めにはエンガ州で部族間の暴力事件が発生し、少なくとも49人が死亡した。今回の協定批准に関して、Tkatchenko 外相は、パプアニューギニアの国境管理能力を向上させる必要があるため、インドネシアとの防衛協力は特に重要であると述べた。(Radio New Zealand/FEB29, 2024)
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
インドネシアとの防衛協定批准(パプアニューギニア)
2024.03.05