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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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米国、中国警察介入を警戒(キリバス)

ロイター通信が、ハワイの隣国であるキリバスで中国警察官が活動していると報じたことを受け、米国は3月1日、太平洋諸島諸国に対し、中国の治安部隊からの援助に警告を発した。キリバスのEeri Aritiera 警察長官代理は、前週ロイター通信に対し、制服を着た中国人警察官が地域警察や犯罪データベース・プログラムで協力していると語った。キリバスは人口11万5000人の国家で、ホノルルに最も近い島はその南2160kmにある。この報道についてコメントを求められた米国務省の報道官は、「中華人民共和国から警察部隊を派遣することが、太平洋島嶼国の役にたつとは考えていない。むしろ、そうすることは地域的、国際的緊張を煽る危険性がある。世界各地に警察署を設置しようとする試みも含め、中国による「国境を越えた弾圧活動」を米政府は容認しない」と答えた。キリバスは、ハワイに比較的近いだけでなく、太平洋の350万平方キロメートル以上をカバーする世界最大級の排他的経済水域を含むことから、戦略的に重要な海洋国家とみなされている。キリバスには日本の衛星追跡基地もある。一方、中国は派遣している警察の役割についてのロイターの質問にコメントを控えている。中国が主要なインフラ融資国であるこの地域で、地域全体の安全保障と貿易協定を結ぼうとする中国の試みは、2022年に太平洋諸島フォーラムによって拒否された。しかし、米・豪からの批判にも関わらず、2022年以降、中国警察はソロモン諸島に配備されている。太平洋諸島最大の国であるパプアニューギニアは2月、中国との警察協定交渉が米・豪から批判を浴びたことを受け、中国からの警察支援と監視技術の提供を受け入れないと発表した。(Radio New Zealand/ FEB27, 2024)

https://www.rnz.co.nz/news/world/510310/us-cautions-after-hawaii-neighbour-kiribati-gets-chinese-police