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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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ランビ島への渡航禁止を目指す自治長官(フィジー)

選挙で選出されたわけでもないある行政官が、ランビ島を訪れる観光客に対し、事前に許可を得るよう要求している。
ランビ島の自治長官であるKarutake氏は、島を訪れる*バナバ人以外は地元警察に登録しなければならないとの方針を発表した。彼は、バナバ人コミュニティとの会議等を計画している者は、彼の許可なく島に入ることは許されないとしている。これは、バナバ人権擁護者ネットワークがフィジー政府に対し、ランビ島での人権侵害を調査するよう要請したことを受けたものである。そしてこの人権擁護者ネットワークは、Karutake氏のランビ島における強権的な支配に懸念を表明している。バイニマラマ前フィジー政府は、2013年にランビ指導者評議会を一時的な行政官に交代させたが現在では機能していないという。ネットワークによればフィジー政府がランビ島指導者評議会の選挙を怠っているため、自治長官の役割が存在し続け、Karutake氏が島民の意向を汲まずに行動しているという。しかし、Karutake氏はRNZ の取材に対し、島民との協議を行い、島民は彼の目的を理解していると信じていると語った。 (*バナバ人:良質の燐鉱石を産出した中部太平洋の隆起サンゴ礁、バナバ島に第二次世界大戦時まで居住していた人々。太平洋戦争が勃発すると、島を占領した日本軍によって、バナバ人は故郷の島を追われることになった。そして終戦後、英国によって、半ば強制的にフィジー諸島のランビ島に移住させられた。)(Radio New Zealand/JAN31, 2024)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/508052/fiji-official-aims-to-ban-visitors-to-rabi-island