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国民投票、先住民の声を否決へ-YouGov最終世論調査 (オーストラリア)

オーストラリア国民は、土曜日に行われる国民投票において、同国の先住民を憲法上承認する提案に圧倒的に「ノー」と答える見込みであることが、投票に先立つ最終世論調査のひとつで示された。オーストラリア国民は、アボリジニとトレス海峡諸島の人々を承認するために122年の歴史を持つ憲法を変更し、政府に助言を提供できる「議会への声」と呼ばれる機関を設立することに同意するかどうかを問う質問に対し、「はい」か「いいえ」で投票しなければならない。10月2日に始まった期日前投票では、すでに400万人以上が投票を済ませた。木曜日に発表されたYouGovの最終世論調査によると、明日10月14日の投票日まであと1日を切った時点で、反対派が賛成派を56%対38%でリードしている。今回の世論調査では、若年層では「賛成」が優勢である一方、高齢層では圧倒的に「反対」が優勢であることがわかった。オーストラリアの先住民族は、人口2600万人の約3.8%を占め、約6万年前からこの土地に居住しているが、憲法には明記されておらず、社会経済的なほとんどの指標で全国平均を下回っている。1999年に有権者が共和制への移行を否決して以来初となるこの国民投票への支持は、ここ数カ月で下火になっている。賛成派は「議会への声」がオーストラリア先住民に進歩をもたらすと主張する一方、反対派の中にはひとつのグループを憲法に明記することは分裂を招くと言う者もいる。オーストラリアでは国民投票を可決することは難しく、1901年の建国以来、承認された国民投票はわずか8件しかない。憲法改正には、全国および6州のうち少なくとも4州で過半数の賛成が必要である。(Radio New Zealand/OCT13, 2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/500075/australians-to-reject-indigenous-voice-in-referendum-final-yougov-poll