小島嶼国連合( AOSIS)を代表してニューヨークで開催されたSDG'sサミットで演説したサモアのフィアメ首相は、世界の指導者たちは"誰一人取り残さない"、"最も遅れている人々から先に手を差し伸べる "という強い約束を守り、実現しようとするならば、ナショナリズムを捨て去り、過去8年間宣伝してきた各国の主張を早急に実行に移さなければならないと述べた。
また同首相は「今こそ、問題を先送りしたり、応急処置をしたりするのをやめる時です。 "未来の世代のためのサミット "を目指すのであれば、世界の開発問題に真剣に取り組まなければなりません。国際社会として、1992年にリオで『私たちが望む未来』について話し合った時よりも、私たちはより悪い状況に陥ってしまうということを理解すれば、私たちは共に成し遂げることができると信じています」「するべきことの 第一には気候変動に対して行動を起こすこと。第二は国際金融におけるガバナンスと仕組みの早急な改革です。第三としては小島嶼開発途上国(SIDS:Small Island Developing States)における高債務に早急に対処すること。私たちは常に債務と再発債務の間の回転ドアに陥っているからです。」と述べた。
そして締めくくりとして、「AOSISはどんなに微力であるとしても全力で貢献します。私たちの地域間成果文書である「プライア宣言」を参照していただきたい。そして、2024年におけるSIDSのための10ヵ年行動計画を共に描くにあたり、各国の建設的な関与を期待しています。」と述べた。
このSDG'sサミットは、主要な社会、経済、環境指標の悪化を含め、世界が直面している複数の危機に対処する目的で開催されている。SDG'sサミットは、何よりもまず人々に焦点を当て、2030アジェンダの実施を通じて彼らの基本的ニーズを満たす方法を検討する。今回は2回目のSDGsサミットであり、最初のサミットは2019年に開催された(Radio New Zealand/SEP20, 2023)