メラネシア首脳グループ(MSG)事務局のLouma事務局長は、太平洋地域は依然として世界の大国による地政学的関心の的となっていると述べた。第22回MSG首脳会議が今週ポートビラで開催され、フィジー、ソロモン諸島、パプアニューギニアの首相とニューカレドニアのFLNKS代表が出席する予定だ。これはコロナ感染拡大以降初めての対面での会議となる。
Louma 氏は、影響力をめぐる戦いはメラネシアとこの地域を守ることにはならないと述べた。対立するどちらかの味方に付くことが、私たちの最善の利益になるわけではないとLouma氏は語った。Louma事務局長はまた、首脳会議の議題となっている問題について「緊急性」をもって動いていないMSGメンバー国を非難した。特に自由貿易については、「協力しようという熱意が薄れているように見える。かつてMSGの特徴であった産業協力への熱意と意欲を取り戻す必要がある」と述べた。この件に関しては、バヌアツのSeremaiah外相が、バヌアツとパプアニューギニアに対し、すでにフィジーとソロモン諸島が署名している貿易協定に署名するよう促しているとのことだ。
また、8月21日外相会合冒頭の宣言では2つの重要事項があるという。1つは気候変動対策で、「汚染者が処理水を太平洋に排出しないよう促す」ものだという。2つ目は、MSG地域の平和と中立性に関する宣言である。これは、MSG地域の国家安全保障のニーズに対処するためのMSG安全保障イニシアティブの実施を推進することを目的としているという。(Radio New Zealand/AUG22, 2023)