8月9日、バヌアツのカルサカウ首相が議会での不信任投票を乗り切り、辛うじて政治危機を回避した。首相に対する不信任投票は、野党が27票の絶対多数を達成できなかったため否決された。野党議員26人が首相解任に賛成票を投じたのに対し、政府側議員23人が反対票を投じた。

元首相で現野党党首のラフマン氏は不信任案で、カルサカウ首相の外交政策決定を批判し、それがバヌアツの独立、主権、非同盟国としての立場を損なっていると述べた。この主張には、バヌアツが昨年12月にオーストラリアと結んだ安全保障協定の件も含まれている。これは、閣僚理事会の承認なしに、首相がオーストラリアとの安全保障協定を締結したことが理由である。野党の最善の努力にもかかわらず、投票は失敗に終わった。不信任案は絶対過半数の27票には届かず、反対23票に対し26票を獲得した。

カルサカウ首相は、自分に対する不信任案は「不当なもの」であり、解任には「何の根拠もない」と非難した。また、選挙からわずか8ヶ月後に不信任案が提出されたことで、バヌアツの観光や投資に支障をきたす可能性があると述べた。(Pacific Islands News Association/AUG17)

https://pina.com.fj/2023/08/17/vanuatu-pm-kalsakau-survive-no-confidence-vote/