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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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首相がベテルナッツと砂糖の消費削減を要請(パプアニューギニア)

パプアニューギニアの首相は、全ての国会議員に対し、人々がベテルナッツを噛むのを止め、砂糖の入った食べ物や飲み物の消費を削減するための活動をするようにと促している。8月5日に実施された、若者に向けた口腔衛生に関する催しで呼びかけた。国際がん研究機関は、ベテルナッツを発癌性物質レベル1に分類している。マラぺ首相は、PNGは口唇がんや口腔がんの発生率が世界で最も高いという極めて由々しき事態にあり、この傾向はベテルナッツの咀嚼と強く関係していると述べた。さらに、砂糖入りの食品や飲料を大量に摂取しているため、虫歯が非常に多いという。

マラペ氏は、保健省が包括的な口腔保健政策を策定することを要望している。マラペ首相は、すべての国会議員に対し、それぞれの地区内に歯科医療施設を設立・充実させるために必要な資金を計上するよう呼びかけている。ポートモレスビーの3つの学校で、世界保健機関(WHO)が定めたガイドラインに基づき、5歳、12歳、15歳の子どもたちの口腔検診を行っているが、そのうちの2校では、検診を受けた子どもの50%以上が歯の痛みを訴えていることがわかった。WHOが2019年に発表した報告書によると、パプアニューギニアでは歯科医が圧倒的に不足しており、全国で62人しか開業していない。口腔の健康状態が悪いと、子どもの栄養状態、全身の健康状態、発育に悪影響を及ぼすことがわかっている。(Radio New Zealand/AUG09, 2023)


https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/495433/png-leader-wants-action-on-reducing-betel-nut-and-sugar-consumption