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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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PIF事務局長、中国との連携に尽力(太平洋諸島)

太平洋諸島フォーラムの事務総長は、太平洋を集合体として捉える「青い太平洋大陸2050年戦略」に中国を取り込むための活動を続けている。「彼らは私の良き友人だ。私にとっての本当のリーダーシップとは、どんな立場であっても、すべての人と接し、すべての人を受け入れることだと訴えたい」とプナ事務局長は語った。この戦略は、2022年7月14日、スバで開催された第51回フォーラム・リーダーズ・ミーティングで、地域の首脳によって賛同を得た。「他の国々は、太平洋地域と関わりたいのであれば、2050年戦略が必要不可欠であることを受け入れつつある」 とプナ氏は言う。プナ事務局長は、中国との関わりを持つための策を講じている。
昨年はスバで、中国の王毅外相と会談した。その際にプナ事務局長は王毅外相に、すべての加盟国が中華人民共和国を外交上のパートナーとして承認しているわけではないが、すべての加盟国に手を差し伸べる必要があることを強調したという。そして、そう遠くない将来、中国がそれを受け入れ、尊重するようになることを願っているとプナ事務局長は語った。ニュージーランドのマッセイ大学防衛・安全保障研究センター上級講師パウルズ氏は、「中国に対して、中国を認めている国も認めていない国も含めて、フォーラムの全メンバーと関わるようにというプナの呼びかけは、中国が再びこの地域を切り刻もうとしないよう求めることで、この地域を守りたいという彼の思いを表すものだ。」と述べた。現在、アメリカや中国を含む21のフォーラム対話パートナーがいる。
アメリカは上記のプナ氏の戦略を認めている。「昨年9月のバイデン大統領との首脳会談では、政治的経済的地位に関係なく、すべてのメンバーがワシントンでの会議に招かれていたように、実際、(アメリカは)戦略を尊重している。」とプナ事務局長は述べる。また、韓国は、5月末に開催される大統領・政府との初の首脳会談に、フォーラムの指導者全員を招待した。プナ氏は「私たちがひとつの強固な家族であり続けることを表明したことで、世界がそれを尊重し始めたのは良いことだ。」と述べ、地域主義が成功の鍵であり、太平洋が世界の舞台で何らかの影響力を持つために必要な強固な基盤であると信じている。2023年太平洋諸島フォーラム首脳会議は、11月6日にクック諸島で開催される予定。(Radio New Zealand/MAY17, 2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/490068/forum-head-puna-working-hard-to-engage-with-china