パプアニューギニアのエンガ州にあるポルゲラ鉱山運営企業は、年末までに同鉱山での作業を開始することを目論んでいる。新ポルゲラ鉱山は、カナダの大手鉱山会社バリック・ゴールドと、より大きな利益還元を求めていたPNG政府との2年以上にわたる交渉の結果誕生したものだ。バリック・ゴールドとその投資パートナーであるZijin Miningが新会社株式の49%を保有し、PNG政府、州政府、地権者が51%を保有することになる。また、現在、政府の鉱物資源局(MRA)と開発協定を結んでおり、「MRAから認可が下り次第、本格的な再稼働、つまり採掘と加工に取り掛かる」という。
バリックゴールド社CEOのBristow氏にとって大きな関心事は、鉱山とその労働者に脅威を与えるポルゲラ地区で最近起こった暴力事件である。先週は部族間の争いで何人もが死亡した。同社はすでに1000人の従業員を雇用しており、その多くは地元の人々で、いずれこの数は3000人になることをが見込まれている。そして、この鉱山での労働者の賃金は一般的なパプアニューギニアの賃金よりも高いという。しかし、街頭での暴力事件のために、多くの労働者が仕事に行くことができない状況だ。(Radio New Zealand/MAY03, 2023)