ソロモン諸島の数十人の選手が、11月に開催されるパシフィック・ゲームズに向けて、3ヶ月間中国でトレーニングを受け、競技力を磨くことになった。これは、このスポーツイベントを中国・太平洋協力のショーケースとする両国の意向を明確にするものである。
ソロモン諸島の首都ホニアラで開催される4年に一度のこの大会の費用の半分以上を中国が負担することになった。大会には、太平洋諸島の20数カ国・地域から数千人の選手が出場する予定である。ソロモン諸島のソガヴァレ首相、中国のミン大使、中国国際開発協力局の職員が会談し、トレーニングの手配が正式に決定されたのは3月20日だった。また、両国は、中国の広範な開発援助を拡大するための覚書にも署名した。
80人のソロモン諸島の選手が中国から帰国する際には、9人の中国人コーチが同行し、大会までトレーニングを継続するとのことである。中国は、メインスタジアムやその他の施設の建設を含む太平洋競技大会の費用約18.5億ソロモン諸島ドル(2.26億米ドル)の半分を、ソロモン諸島政府は3分の1近くを拠出。また、オーストラリア、インドネシア、パプアニューギニア、日本も拠出している。
ソガヴァレ政権は2019年、外交承認を台湾から北京に切り替えた。そして昨年4月、中国との安全保障条約に調印した。ソロモン諸島では、野党指導者のマシュー・ウェイルをはじめ、基本的な医療やインフラの不足に直面しているにもかかわらず、大会に焦点を当てることに批判的な意見もある。(Pacific Islands News Association/MAR22, 2023)
https://pina.com.fj/2023/03/22/solomons-to-send-80-athletes-to-china-for-pacific-games-training/