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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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スターリンク社の高速インターネット、最果ての離島にも届く可能性(太平洋諸島)

イーロン・マスク氏のスターリンク社がこの地域への参入を検討していると言われており、太平洋の最も離れた地域でも、低速インターネットがまもなく過去のものになるかもしれない。このテクノロジー長者の会社は、地球の近くを周回する何千もの衛星を使ってサービスを提供することで、最も辺鄙な地域にも高速インターネットを提供することを確約している。クック諸島競争規制庁Hill長官は、スターリンク社は「できる限り早く」クック諸島に参入したいようだと述べた。「スターリンク社のアンテナを設置し、空に直接アクセスできるようにすることに多くの関心が寄せられている」 と Hill 氏。現在、クック諸島では3社がインターネットサービスを提供しており、ボーダフォンが最大手だ。Hill氏は、もう1社が市場に参入することは、競争促進のために良いことだとし、「必要なのは、人々にとって選択肢があることであり、それが品質や価値に対する人々の評価という点で市場をリードする傾向があり、価格にも影響を与える。」と述べた。ニュージーランド電気通信フォーラムのCEOであるBrislen氏は、スターリンク社のような低軌道衛星会社は、遠隔地に住む人々にとって理想的なインターネット・ソリューションで あると述べている。また、これまで連絡を取ることができなかった人々が、大都市に移動することなく、連絡を取り合ったり、必要なときに助けを求めたり、遠隔地での調査や研究を共有することができるようになると述べた。しかし、Brislen氏は、低軌道衛星プロバイダーには、同じ地域にユーザーが多すぎるとサービスが混雑してしまうなどの限界があるという事も指摘している。他方、バヌアツでは、スターリンク社の営業許可が下りていないにもかかわらず、すでにスターリンク社を利用している人々がいる。同国の電気通信規制当局は今月初め、同社がライセンスを取得するまで、国内に持ち込まれた同社の機器はすべて没収されると警告した。規制当局の競争・消費者問題担当マネージャー Jimmy氏は、人々が違法にこのサービスを利用していると述べた。「スターリンク社を利用しているという人が何人もいて、現在、税関と緊密に連携して、国内に入るすべての機器を検査している」と語った。(Radio New Zealand/MAR02, 2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/485124/starlink-high-speed-internet-could-reach-the-remotest-islands