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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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太平洋諸島フォーラム、結束再び(太平洋諸島)

地域の指導者たちは、今週、フィジーで開催される太平洋諸島フォーラム(PIF)特別指導者会議(Special Leaders Retreat)に出席する予定である。次期PIF議長であるマーク・ブラウン氏は、「われわれは分裂の時期を乗り越え、絆と関係の再構築がこの会議の主題となる。」と述べた。多くの問題が俎上にあるが、中でもキリバスを再び仲間に迎え入れることが最重要事項となる。
PIF事務局長のプナ氏は、「フォーラム指導者会議は、喜ぶべき機会になるだろう」と述べた。スバ協定が議論され、昨年7月にスバで開催された第51回フォーラム会合で打ち出された「2050ブルーパシフィック戦略」の実施も議論される予定である。米中の緊張が高まる中、この戦略は地域の結束に不可欠なものとされている。「特にソロモン諸島が中国と安全保障条約を結んだことで、世界中から地政学的な関心を持たれているのは確かだ。しかし、フォーラム・ファミリーの中では、今はすべてがうまくいっていると言える。」とプナ氏は述べた。コロナ感染拡大がタラノア(意思決定の透明性)の機会を一掃したため、この会議は、リーダーたちが直接会って「太平洋のやり方」を取り戻す場を提供すると、プナ事務総長が述べた。また、対話パートナーである日本が計画している原子力発電所処理済廃液の太平洋放出についても、最新情報が提供される見込みだ。フォーラムに亀裂が入り始めたのは、2021年2月のこと。ミクロネシアは次期事務局長として自分たちの候補をPIFトップに据えたかった。しかし、そうはならず、2021年2月、クック諸島の元首相、プナ氏がフォーラムの第10代事務局長に選ばれた。その後、ミクロネシアの加盟5カ国がフォーラムから脱退すると宣言し、危機感を募らせた。そして7月、キリバスはフォーラムのメンバーから外れることを発表した。結局、ミクロネシアの中で唯一、脱退に踏み切ったのである。2023年、フィジーの新首相ランブカ氏がフォーラム議長国としてキリバスを訪れた。直後、キリバスはフォーラムへの再参加を表明し、第21回ミクロネシア大統領会議で、いくつかの「大きな決断」を下し、PIFの正式メンバーとして承認されるための「事項」を携えて到着することが決定した。トンガのソバレニ首相は、「このような分裂を修復できたことは、太平洋が団結しようとする意志をよく表している.。私たちは大きな試練を乗り越えた。」と語った。(Radio New Zealand/FEB21,2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/484591/our-future-looks-secure-pacific-islands-forum-unite