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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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中国共産党とトライアドの影響力に関する報告書 (パラオ)  

組織犯反罪と腐敗報告プロジェクト(OCCRP)の新しい調査報告書は、パラオにおける中国共産党とトライアドの政治的影響力の詳細を明らかにした。この報告書によると、パラオは、中国と西側諸国の対立が激化している重要なホットスポットであり、中国共産党とつながりのある組織的犯罪者が、その入り口を探ろうとしているという。この報告書プロジェクトの太平洋地域担当編集長であるBelford氏は、パシフィック・ウェーブスの取材に対し、この調査報告書は自分自身と太平洋地域チーム、パラオ在住のジャーナリスト、Carreon氏が参加して1年の大半を費やして作成したものだと説明した。基本的に、中国が地政学的にこの地域に対してより積極的になるにつれて、時にはビジネスパーソンや組織的犯罪者の代理人が入り込んでくる。パラオは人口1万8,000人の小さな国だが、この国には中国系のビジネスマンが何人もいて、大胆なビジネスプランを持っていることがわかったという。例えば、中国からパラオに出稼ぎに来て、インターネット賭博サイトを運営する違法な事案もあった。これらのビジネスには、中国の組織犯罪であるトライアドや、中国共産党とのつながりがあることがわかった。また、これらのビジネスがどのように国内で設立されたかを調べたところ、2人の元大統領を含む地元のエリートのメンバーと多くのつながりがあることが判明した。しかし、危惧されるのは調査しているビジネスマンの中には、他の太平洋諸国とつながりがある人もいることだ。例えば、"Broken Tooth "として知られる中国のトライアドの幹部があるが、彼は組織犯罪のリーダーとして1990年代から2000年代初頭に刑務所に収監されていたが、現在、国際的なビジネスマンとして生まれ変わり、中国共産党の利益を海外に広めている。彼はパラオにカジノを作ろうとし、地元の秘密結社組織は著名なパラオ人の協力を得て設立された。しかし、彼のネットワークを調べたところ、中国の組織犯罪に関係する多くの人々が、バヌアツのパスポートを使ってこの地域を旅行していることがわかった。つまり、太平洋諸島が相互にリンクしており、これは太平洋全体に影響を与えることなのだ。(Radio New Zealand/ DEC15,2022)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/480795/report-finds-chinese-communist-party-triad-influence-in-palau