マーシャル諸島は、議会が太平洋諸島フォーラムへの加盟を再確認する決議を採択し、太平洋の主要な地域組織の解散の可能性に関する論争の中心であった2年間に終止符を打った。ニティジェラ(国会)は先月末、2つの決議を同時に可決した。1つは、マーシャル諸島のフォーラム加盟の終了を支持した2021年の決議を取り消し、もう1つは、フォーラムへの加盟が外交政策と地域協力に「不可欠」であることを再確認するものだ。この2つの決議は、中国と米国とその同盟国による地域への影響力をめぐる地政学的なせめぎ合いでマーシャル諸島がストレスを受けている今、太平洋諸島フォーラムからの撤退に関する論争と憶測を収束させるものである。この論争は、ミクロネシア地域5カ国が、自分たちの推薦するザキオス大使をフォーラムの事務局長にするよう要求したことから発展した。2021年初頭に行われた投票では、プナ現事務総長が9対8で勝利した。投票後、5カ国は脱退を表明し、全員がスバにあるフォーラム事務局を主催するフィジー政府に対して正式に脱退の「表明」を提出した。1年にわたる水面下での外交と改革提案の結果、5カ国中4カ国が脱退を撤回した。他の地域のイニシアチブからも手を引いているキリバスだけが、フォーラムから撤退したのである。マーシャル諸島は、同国の指名がフォーラムからの離脱の発火点となったため、嵐の中心となっていたが、カブア大統領は2月に、太平洋諸島フォーラムの解散には関わりたくないと明言した。「パシフィック・ウェイの真髄は、共通の利益のために目的を持って統一的な行動をとり、理解の橋を架け、友情と親善の強い絆を育み、人々と国家の間で平和的に共存することです」と、2月に書かれた他のミクロネシアの4人のリーダーへのアピール文の中でカブア氏は述べている。「国会では、国際協力は、国民と国家の間に強い理解の架け橋と永続的な友好関係を築くための基礎石であると考える」と決議63号は述べ、また、同フォーラムへの加盟は、マーシャル諸島の外交政策にとって「極めて重要かつ不可欠」であることを強調した。(Radio New Zealand/NOV05, 222)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/478110/marshall-islands-confirms-membership-of-pacific-forum
マーシャル諸島
【経済・社会動向】
太平洋フォーラムへの加盟を確認 (マーシャル諸島)
2022.11.11