MENU閉じる

PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

Home > 太平洋諸島ニュース > 海底採鉱会社、論争の的である太平洋での試掘を完了(太平洋諸島)

海底採鉱会社、論争の的である太平洋での試掘を完了(太平洋諸島)

カナダの鉱山会社メタルズ・カンパニーは、議論を呼んでいた太平洋での深海底採掘試験を完了したと発表した。
この試みは9月に国際海底機構によって承認されたが、太平洋諸国と深海採掘のモラトリアムまたは永久禁止を求める海洋擁護者たちは落胆している。同社は11月15日(火)のニュースレターで、子会社のナウル・オーシャン・リソース社(NORI)と沖合でのパートナーであるオールシーズ社が、Clarion Clipperton 地帯でのシステムテストを完了し、環境への影響の監視を継続していることを発表した。採掘試験では、エンジニアが海底80km以上をパイロット収集車で走行し、約4,500トンの団塊を収集し、3000トン以上を海上の生産船Hidden Gemまで4.3kmのライザーシステムで運搬したと発表した。9月に国際海底機構がこの実験を承認したとき、海洋保護主義者たちは、採掘が研究を装っているとし、この決定を非難した。ここ数週間、ニュージーランド、フランス、ドイツを含む世界中の多くの国々が、太平洋諸国とともに海底資源の採掘を一時的あるいは恒久的に禁止するよう要求している。採掘がただでさえ脆弱な海洋生態系に与える影響を理解するには、深海について十分な知識がないというのがその見解である。しかし、メタルズ・カンパニーの最高経営責任者兼会長である Barron氏は、憶測や感情論ではなく、データと証拠に基づいて意思決定を行うことを信条としていると述べた。同社は、採掘試験はNORI-D鉱区の狭い範囲で実施され、採取システムの試験と継続的な環境影響モニタリングは国際海底機構の規制・許可プロセスの一環として行われていると述べた。(Radio New Zealand/NOV16, 2022)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/478864/ocean-miner-completes-controversial-pacific-trials