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オーストラリアの入札で落札、北太平洋航路を再開へ (ナウル)

ナウル航空は今月、ブリスベンと中・北太平洋の島々を結ぶ航空便を再開する予定だ。2年半前にこの地域の国境が閉鎖されたため、同航空は運航を停止していた。ナウル航空は、再就航の際に補助金を支給するオーストラリア政府のプログラムの落札者となっている。Batley駐マーシャル諸島オーストラリア大使によると、ナウル航空は先週、オーストラリアのパシフィック・フライツ・プログラムの入札で落札したとのことだ。これにより、ナウル航空は、2020年初頭にCovid-19の感染拡大を防ぐために複数の島が国境を閉鎖する以前、数十年にわたって運航していたサービスを再開する初期段階において、オーストラリアから資金援助を受けることができるようになった。オーストラリアのパシフィック・フライツ・プログラムは当初、「Covid-19発生時に航空会社を支援し、人道支援を行うために設立され、2020年に感染が拡大し航空サービスを根底から覆して以来、オーストラリアはこの地域の10カ国450便を支援した」とBatley氏は語った。現在、各国が閉鎖をとき、航空機による旅行が再開されたため、パシフィック・フライツ・プログラムは、商業的に成り立つように、サービスを補助することによって、必要な航空路線を支援することに重点を置いている。オーストラリアは、オーストラリアから北太平洋の2つの航空路を支援。ブリスベン-ナウル-タラワ-マジュロ-ポンペイとオーストラリア-パラオの路線だ。ナウル航空CEOのEoe氏は、10月16日にブリスベン経由のマジュロ便を再開する意向を明らかにした。まずは2週間ごとの運航を想定している。Batley氏によると、ポンペイはナウル航空が準備でき次第、サービスに追加する予定。マジュロとタラワへの運航が再開されれば、ナウルからフィジーへ行くという選択肢も提供される。パシフィック・フライツ・プログラムの焦点は、これらの島々とオーストラリアを結ぶ航空便がないので、北太平洋に置かれている。航空サービスの再開や開始は、ほとんどの場合はじめは赤字となるため、パシフィック・フライツ・プログラムの支援は、「航空会社にとって、経済的なリスクをほとんど負うことなく、この路線を運航する機会を提供することができます。」とBatley氏語った。9月に行われた、政府が任命した実業家を中心とするマーシャル諸島航空タスクフォースとの話し合いでは、ブリスベンとの航空路線の3つの利点について検討した。マーシャル諸島とオーストラリア、そしてそこからアジア、さらにその先へとつながることができるようになる。現在マーシャル諸島に就航している唯一の国際航空会社であるユナイテッド航空でマジュロに行くためにはグアムを経由して米国ビザを取得する必要があるが、それがなくなると、フィリピンや他のアジア地域からの労働者の受け入れが容易となる。さらに貨物の利用が可能になることで、マーシャル諸島の市場に新たな食料品や日用品の選択肢を提供することができるようにもなる。オーストラリアへの直行便が就航することで、インバウンド観光客やマジュロやクェゼリンの住民がオーストラリアを訪れる際にも、観光が促進されることになる。ナウル航空は2020年3月、同国の国境閉鎖に伴い、マジュロへの週1便の運航を停止している。「ナウル航空は、世界中の航空会社がパンデミックに苦しんでいるように、財政的に苦しんでいるにもかかわらず、南北の目的地を再び結ぶことを検討していた」とPacific InternationalのCEOであるKramer氏と発言。パシフィック・フライツ・プログラムが支援する太平洋地域の450便のうち、今年4月以降、4便がマジュロを含んでいる。オーストラリアはソロモンズ・エアをチャーターし、マジュロへの人々やCovid-19関連の支援物資を輸送している。「オーストラリアは、北太平洋における航空路の重要性を認識している」とBatley氏は述べ、マーシャル諸島には利用できる選択肢がほとんどないことを付け加えた。ブリスベンとの接続は、Covid-19以前から重要であり、国境が開かれた今、再開されることになった。 (Radio New Zealand/OCT03, 2022)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/475954/nauru-airlines-wins-australian-tender-will-resume-north-pacific-service