MENU閉じる

PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

Home > 太平洋諸島ニュース > 政府が裁判所の判決に「重大な懸念」を表明(キリバス)

政府が裁判所の判決に「重大な懸念」を表明(キリバス)

キリバス政府は、Hasting最高裁判事がLambourne高等法院判事の解任を差し止める判決を支持したことに重大な懸念を抱くと発表した。政府は以前より、Hastingsの氏の判決を偏向的で一方的なものと評価していた。このため政府は、両判事の不正行為疑惑を調査するためのいわゆる懲戒法廷を設置することになった。政府は、2年以上にわたって、妻がキリバス野党党首であるLambourne氏を解任しようと画策してきた。ラジオ・キリバスの報道によると、政府は、外国人裁判官が含まれる控訴裁判所の行動は、明らかにキリバスの裁判制度と憲法規範と慣習を無視し、軽んじ、損なっていると主張している。政府はさらに、これらの外国人裁判官が、キリバス国民にとって非常に重要な裁判の判決を下す際に、意図的に事実と法律を誤って説明していると主張している。控訴裁判所は、Hasting最高裁判事による先の判決を有効とし、Lambourne判事に対する国外退去命令を破棄し、彼のオーストラリアのパスポートを返却するよう命じた。政府は、Lambourne判事は、彼の不正行為疑惑を調査する法廷が判断を下すまで、停職処分を継続すると発表した。政府は、「法の上に立つ者はいない」として、司法の独立性を尊重し支持し続けると同時に、憲法の保護とキリバス国民のための正義を確保するために集団的行動を取り続けるとしている。
しかし、この政府の行動は国際的な非難を浴び、英連邦判事協会、弁護士協会、法教育弁護士協会、オーストラリア法評議会は、政府に対して司法の独立を尊重するように求めている。 
(Radio New Zealand/AUG31, 2022)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/473760/kiribati-govt-gravely-concerned-at-court-of-appeal-ruling