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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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「中国と何かを模索している」と前大統領(キリバス)

Tong元キリバス大統領は、太平洋諸島フォーラムからの脱退を決めたキリバスと中国の政府間で、大きな合意が「模索」されているのではないかと疑っている。キリバスのマアマウ大統領は、今週開催された第51回フォーラム・リーダーズ会議において、この地域の主要な政策・政治機関からの脱退を表明するという「驚き」の発表を行い、ミクロネシア諸国が中国に接近しているという懸念をさらに強めた。2003年から2016年まで環礁の島々を率いたTong氏は、「彼らが中国と何かを模索計画していること、それはフェニックス諸島保護区の再開から始まったと思う。」と述べた。フェニックス諸島保護区は、オーストラリアとハワイの中間にある南太平洋のほぼ40万平方キロメートルに及ぶ世界最大の指定海洋保護区である。取材したところ、保護区への中国船舶の排他的アクセスが含まれる可能性があるという。
Tong氏は、キリバス政府のこの動きは、中国と直接取引し「この地域から孤立することで利益を得たい」ことを示唆していると指摘する。「まったく予想外だ。このような過激なことをするのは、私たちの性質上、性格上、ありえないと思っていました」と語った。キリバス政府は、Covid-19の経済的影響と現在の干ばつにより、財政的に逼迫している。「政府は、持続不可能な予算の増大という深刻な問題に直面していることは知っている。フェニックス諸島について、政府が中国と直接取引する話をしていたとしても、驚くことではない。」と言った。キリバスの野党指導者Lambourne 氏も、キリバスがフォーラムからの脱退を決めたのは、中国からの圧力のせいだと非難している。Lambourne 氏は、この決定は中国の影響を受けたものであり、キリバス政府は脆弱で、中国政府にに大きく恩義を感じているとの見方を示す。しかし中国は、「太平洋諸島諸国の内政に干渉しない」と述べるに留まっている。キリバスは、6月にフォーラムの議長国フィジーが主催した特別会合で、指導者間の対立に関する懸念に耳を傾けてもらえなかったと感じ、結果として離脱以外の選択肢がなかったと述べている。Tong氏はまた、中国の外相が最近タラワを訪問したことについても懸念を示した。「中国の外務大臣は先月、数時間ここを滞在し、ある取引に署名した。その取引が何であるかは誰も知らない。それが全体のプロセスの一部なのかもしれない」と述べた。(Radio New Zealand/JUL14, 2022)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/470888/kiribati-cooking-something-with-china-former-kiribati-president