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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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サル痘発生の可能性に対して準備(フィジー)

フィジー保健省は、フィジーをサル痘から守るための戦略を導入している。保健省は、Covid-19を抑制するために使われる対策を、フィジーに起こりうるケースに対処するために検討するとしている。フォン保健長官は、「サル痘の症状はCovid-19の症状とよく似ている」とし、「表面消毒、マスク、手の消毒といった基本的な予防行動が、この病気の蔓延を防ぐのに重要である」と述べた。また、「フィジーで患者が発生した場合に対応できるよう、この病気について理解する必要がある」とし、保健専門家が世界的なサル痘の報告を監視し、この病気に対処するための戦略を練っていると述べた。さらに、「保健専門家たちは世界中で報告されている他のすべてのアウトブレイクを監視している。私たちは、それらの発生をどのように監視し、もしフィジーに到着したら、どのように封じ込めるかについて、明確なプロトコルをもっている。」と述べた。早期発見が重要であり、発熱、悪寒、筋肉痛、背中の痛み、リンパ節の腫れ、疲労感などの症状が出た人は、すぐに最寄りの保健所を受診する必要があると注意喚起している。サル痘は、感染者が使用した衣服やリネンとの接触、サル痘の皮膚病変との直接接触、咳などの呼吸器飛沫への曝露などを介して動物からヒトに感染する。子供や免疫力が低下している人は、命にかかわる可能性がある。世界保健機関(WHO)によると、致死率は感染者の3〜6%であるという。サル痘は最近まで西アフリカと中央アフリカにしか生息していなかった。健康保護部門の責任者であるアリーシャ・サフカーン博士によると、この病気は潜伏期間が5日から21日の自己限定性疾患であるとのこと。自己限定性疾患とは、基本的にほとんどの場合、医療介入を必要とせずに回復することを意味する。頭痛、背中の痛みなどがあり、2〜4週間後には完全に回復する。確率は低いが重症化することもあり、免疫力が低下している人や、小さな子供がかかりやすいことがわかっている。(Radio New Zealand/MAY25, 2022)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/467821/fiji-acts-to-protect-against-potential-outbreak-of-monkeypox