ニューカレドニアは、インドネシアやフィリピンのような国がより低いコストでニッケルを製造できるため、より環境に優しいニッケル生産に転換しようとしている。インドネシアは世界一のニッケル生産国であり、フィリピンがそれに続く。一方ニューカレドニアは5位である。今週、ニューカレドニアのエネルギー移行プロジェクトのギジェス氏は、2030年までにニューカレドニアのニッケル工場の電力を50パーセント再生可能エネルギーで賄うという計画を発表する予定だ。ギジェス氏は、世界市場で優位に立つためには、より環境に優しく、よりクリーンなニッケルを作る必要があると述べた。ニューカレドニアの3つのニッケル工場は木炭や燃料で稼働し、人口あたり、年間29.6トンという世界で最もCO2を排出する国の一つになっている。ニューカレドニアの企業Prony Resources社は、テスラ社を主要顧客として、電気自動車のバッテリー製造用に年間42,000トンのニッケルを生産している。昨年12月には、トータルエナジーズ社と提携し、合計160メガワットのエネルギーを供給する大規模な太陽光発電所の建設を決定した。総工費1億8,000万ドルのこの工場は、2025年までに稼働予定で、敷地内の電力需要の3分の2をまかなうことになる。2023年までに40メガワットの発電所を完成させ、年間23万トンの排出量を半減させる予定だという。Prony Rescources社はニューカレドニア政府の援助を受けて、3億1,500万USドルを投資し、採掘残渣を環境に有害な湿った状態ではなく、乾燥した状態で保管できるようにする計画だ。(Radio New Zealand/MAY11, 2022)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/466871/new-caledonia-s-green-nickel-plan-to-stand-out-in-global-market
ニューカレドニア
【経済・社会動向】
【鉱物資源開発動向】
グリーンニッケル計画、世界市場で際立つ存在に(ニューカレドニア)
2022.05.13