ソロモン諸島と国際金融公社(IFC)は、Malaita州に世界クラス規模のマグロ加工工場を開発し、5,500人以上の雇用機会を創出する可能性があると発表した。Bina湾マグロ加工工場は、官民連携(PPP)で建設され、政府に最大4000万米ドルの海外からの投資をもたらすと予想される。Giro漁業・海洋資源担当大臣は、「このプロジェクトが "雇用を創出し、マグロ資源からより多くの利益を引き出し、ソロモン諸島に経済的貢献をもたらす "」「Bina港がこのプロジェクトを超えて、国内初の気候変動に強い国際海運港に成長することが政府のビジョンだ」と述べた。この加工工場は、Malaitaで1,600人(主に女性)の雇用を創出し、さらに関連産業の成長を背景に4,000人の間接雇用を創出する見込みだ。ソロモン諸島のマグロ漁獲量は、西・中央太平洋全体の約7%(15万トン以上)を占め、1億8000万米ドルに達すると推定される。しかし、漁獲されたマグロのほとんどは、ライセンス契約に基づいて外国漁船に引き取られ、陸上での加工能力がないため、別の場所で加工されているのが現状だ。IFCによれば、今回のPPPでは、工場を建設・運営する投資家に長期漁業権が付与される予定で、加工工場は、ソロモン諸島のマグロ漁業の成長を支えるだけでなく、競争力を高め、欧州やその他の主要市場へのアクセスをより確実にする。また、IFCは、このプロジェクトはオーストラリアとニュージーランド政府の支援を受けており、ソロモン諸島に変革をもたらすと見ている。IFCのアジア太平洋地域PPPアドバイザリーチームの責任者であるLubeck氏は、このプロジェクトは、ソロモン諸島の人々の生活を変え、雇用と持続可能な成長を生み出す可能性を秘めていると述べた。(Radio New Zealand/May03, 2022)https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/466421/solomons-tuna-plant-could-establish-thousands-of-new-jobs
ソロモン諸島
【経済・社会動向】
マグロ工場 数千人規模の新規雇用創出か(ソロモン諸島)
2022.05.09