ロンドン金属取引所は昨日、ニッケルが1トン当たり10万米ドルの記録に達したことを受け、取引を停止した。この1週間で約3倍になった歴史的な数字は、ロシアへの制裁が続く中、世界のニッケル供給への懸念に火をつけたことが原因だ。
先週、記録的な価格の上昇は止まらず、3月4日の金曜日には1トン当たり3万ドル、月曜日には61％増の1トン当たり48,550ドルとなっている。火曜日の午前7時頃には、ニッケルは1トン当たり82,195ドルまで上昇し、その1時間後には1トン当たり101,365ドルの最高値に達した。ニューカレドニアの雇用者連盟であるMEDEFのDaly会長は、こうした事態は予期できたと述べた。ニッケルはニューカレドニアの輸出の90％近くを占めている。「ニューカレドニアはニッケルの第4位の輸出国で、ロシアは第3位です。したがって、ロシアで起こっていることは、ニューカレドニアの鉱業部門に大きな影響を与えることは明らかでした。」とDaly会長は述べた。ヨーロッパのバイヤーは、フィリピン、ニューカレドニア、インドネシアなど、他のニッケル供給源に頼ることになるという。現在、ニューカレドニアの鉱山業者は、東南アジアの業者や顧客と交渉しているという。　（Radio New Zealand/MAR09, 2022）
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/462978/nickel-soars-to-enormous-record-price