トンガHunga Ha'apai島における大規模な火山噴火による酸性雨は貯水タンクに被害を与えており、火山灰はガスと塵の巨大な噴出物として大気の質を悪化させている。トンガの地質学者であるKula氏は、RNZ に対し、大規模噴火は20日月曜日の朝に始まり、午後には灰がトンガ全体を覆ったと語った。今朝22日もガスと蒸気を大気中に放出し続けており、高さは16kmほどあるという。火山がいつ落ち着くかははっきりしないが、少なくともあと1週間は続くと予想している。65km北にあるトンガの首都Nuku'alofaからも真っ白なガス雲が見え、21日夜には雲の中で雷が炸裂したという。トンガ地質サービスは、住民は噴火が終わるまで酸性雨が混入した雨水タンクの貯蔵庫から取水を避けるべきだとしている。また、酸性雨にさらされた場合の症状は、かゆみや皮膚の炎症、ぼやけて変色した視界などであるという。トンガの島民には伝統的に、このようなことが起こると、それをある種の祝福や呪いとみなす人々もいるという。
この出来事をクリスマスの贈り物、祝日のお祝いの一部と考える人がいる一方で、恐怖を感じている人もいるという。ニュージーランド航空は、火山灰の影響を考慮して、昨日予定されていたオークランド発トンガ行きのフライトをキャンセルした。フライトスケジュールの乱れは現在も続いており、今後数日間はニュージーランド航空のすべてのトンガ便が欠航する。(Radio New Zealand/DEC22, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/458441/acid-rain-and-eruption-prompts-warning-in-tonga
トンガ
【環境・気候変動】
【経済・社会動向】
酸性雨と噴火に関する注意喚起(トンガ)
2021.12.28