米国議会の指導者たちは、マーシャル諸島、ミクロネシア連邦、パラオとの自由連合協定の交渉に焦点を当て、米国の核実験遺産などすべての未解決問題に関してマーシャル諸島と解決するようホワイトハウスへの圧力を強めている。10人の議員が今月初め、バイデン大統領の国家安全保障担当顧問であるジサリバン氏に宛てた書簡に署名し、自由連合国との交渉が停滞していることと共に、この地域における中国の影響力増大についても懸念を表明した。先月、マーシャル諸島のNemra外相は、米国議会のマーシャル諸島に関する公聴会で、今年は正式な交渉が行われておらず、予定もないが、近い将来、交渉が行われることを期待していると述べた。先週パラオの新聞一面にはウィップス大統領のインタビュー記事が掲載され、アメリカとの交渉にはほとんど進展がないと述べている。両党の議会指導者の間で増えている最大の懸念は、自由連合国(FAS)との重要な交渉が、米国政府の高官でない代表者によって管理されており、協議で扱うべき交渉問題に対処する権限がないということだ。
米国の議員たちは、FASは「太平洋における米国の国家安全保障にとって極めて重要である」と述べ、ブリンケン国務長官が、協定は米・FAS関係の「礎」であると述べたことを引用した。10名の議員らはマーシャル諸島における米国の核実験に関連した遺産問題が、適切な環境保護、清掃、健康上の利益、犠牲者とその子孫への金銭的補償を含めて、適切に解決されることを確認するべきであると書簡に記している。(Radio New Zealand/NOV24, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/456318/us-leaders-press-white-house-on-marshall-islands-talks
マーシャル諸島
【経済・社会動向】
米議会指導者、ホワイトハウスに圧力(マーシャル諸島)
2021.11.26