キリバスのバナバ島の住民が清潔な飲料水を手に入れられない事態となっている。バナバ島からの報告によると、2基の海水淡水化装置が設置されてからわずか数ヶ月なのにも関わらず、このような状況となったという事だ。今年の初め、バナバ島の人々はわずかな水しか手に入らない状態が数ヶ月続き、国際的な支援を求めた。ニュージーランドとオーストラリアの援助により、2基の海水淡水化装置が設置された。しかし島民の報告によると、装置は正常に作動しなかったという。キリバス政府の技術者が先週まで数週間かけて島に滞在した後も、人々は水が十分に出ないと訴え続けているという。バナバ島には河川や地下水がないため、このような問題が発生している。バナバ島は、リン鉱石の採掘で壊滅的な打撃を受け、島民のほとんどが他の場所への移住を余儀なくされた。採掘されたリン鉱石は、オーストラリアやニュージーランドの放牧場に散布されたという。バナバ島の人々は現在の苦境を救う支援をその両国に求めてきた。(Radio New Zealand/NOV11, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/455487/banaba-islanders-again-without-clean-water
キリバス
【経済・社会動向】
バナバ島民再び飲料水なし(キリバス)
2021.11.12