アジア開発銀行(ADB)は、2030年までに1,000億ドルの気候変動対策資金を加盟国に提供することを目指していると発表した。アジア開発銀行の浅川総裁は、「気候変動に対する戦いは、アジア・太平洋地域で勝敗が決まる」と述べ、危機が日々悪化していることから、同銀行は2030年までに自社の資金で累積1,000億米ドルの気候変動対策資金を提供するという計画を掲げている。
この気候変動対策資金の拡大では、5つの重要な分野に資金を投入する。
1つ目は、エネルギー貯蔵、エネルギー効率、低炭素輸送など、気候変動を緩和するための新たな手段。2つ目はに、変革的な適応プロジェクトの拡大で都市、農業、水など、気候変動の影響を受けやすいセクターのプロジェクトにおける効果的な気候変動への適応と回復力の強化を主な目的として設計される。3つ目は、ADBの民間部門の業務における気候変動対策資金の増加。これには、ADBと民間投資家の双方にとって、より商業的に実現可能なプロジェクトの創出が含まれる。4つ目はCovid-19からの復興支援。5つ目は、途上国加盟国における改革を進め、気候変動に対する回復力の強化と気候変動の緩和のための政策と制度を支援するための政策ベースの融資を通じて、行動を強化するための支援だ。 (Radio New Zealand/OCT13, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/453468/adb-to-provide-climate-financing
太平洋地域
【経済・社会動向】
ADBが気候変動対策資金を提供(太平洋諸島)
2021.10.14