ニュージーランドの最高裁判所が海底資源の採掘を禁止する判決を下したことは、太平洋地域にとって重要な意味を持つと言われいる。トランス・タスマン・リソーシズ社が南タラナキの海底を採掘しようとしていたが、長い訴訟の末、最高裁はこれを却下する判決を下した。この訴訟を起こしたPacker氏は、海底鉱物が気候変動対策に役立つと主張し、資金提供を約束して太平洋諸島の政府に売り込みをかける海底鉱業会社に警戒心を抱いている。
「これは地球のためでもなく、人間のためでもない。パンデミックという現在の状況が私たちに警告していることがあるとすれば、お金が『すべてではない』ということだと思う。海底の採掘は、環境保護の保証がまったくなく、自然環境に対する冒涜だ。」と述べている。
採掘を支持する人たちが太平洋の海底に関心を持ち始めていることを踏まえ、Packer氏は、ニュージーランドが道を切り開く義務があるとも言う。
「今、首相には海底資源の採掘を禁止するよう圧力をかけなければなりません。私たちが実行に移せば、他の太平洋諸国も自信を持って実行に移せるでしょう。経済成長のためにはもっと良い方法があります」。
Packer氏は、ニュージーランドは自国の海域での海底資源の採掘を禁止すべきだと述べる。彼女は、経済成長のために環境や将来の世代を犠牲にしてはならないと訴えた。(Radio New Zealand/OCT05, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/452914/nz-govt-urged-to-ban-seabed-mining-for-pacific-s-sake
ニュージーランド
【海洋問題】
【環境・気候変動】
太平洋地域のために海底資源の採掘を禁止するべき(ニュージーランド)
2021.10.08