クック諸島の首相は、気候変動の脅威を真剣に受け止めるよう人々に呼びかけた。ブラウン首相は、11月にグラスゴーで開催される第26回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP26)にクック諸島を代表して参加し、地球温暖化を産業革命前と比較して1.5度に抑えることを目指すパリ協定の達成を目指す。ブラウン氏は声明の中で、同国が気候変動の最前線にあると述べ、クック諸島ではすでに、嵐の強さの増加、降雨量の増加、干ばつの期間を経験していると訴えた。ブラウン氏によると、過去10年間でクック諸島は年平均4〜6mmの海面上昇を経験しており、また、海水温の上昇により、クック諸島のサンゴ礁が白化しているとのことだ。また、ブラウン氏によると、環礁の島々ではタロイモの収穫に影響を与える塩水の侵入が記録されており、通常よりも高い潮位と海面により海岸線の浸食が進んでいるという。
ブラウン氏は、気候変動の問題は科学的に裏付けられているが、最終的には国、島、コミュニティレベルですべての行動を起こさなければならないと述べた。(Radio New Zealand/SEP11, 2021) https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/451272/cook-islands-pm-readies-for-cop-26-in-glasg
クック諸島
【環境・気候変動】
クック諸島首相、グラスゴーでのCOP26に向けて準備を開始
2021.09.17