太平洋諸島の4か国がCOVID-19に伴う移動制限により2020年東京パラリンピック大会の辞退を余儀なくされた。国際パラリンピック委員会は、サモア、キリバス、トンガ、バヌアツが8月24日からのパラリンピック大会の競技に参加しないことを発表。国際パラリンピック委員会のSpence氏は、海外からの渡航者に関する検疫規定によりオーストラリアにおける2週間のホテル滞在が財政的に対応困難であるための辞退であると伝え、「太平洋諸島からは、検疫の規定が厳しいオーストラリアにいったん入国する必要がある。2週間の検疫は自費で復路においても同様の検疫期間がある。つまり4週間分のホテル滞在費が必要であるがそれを工面できない。」と述べた。バヌアツパラリンピック委員会会長のMacfarlane氏は、先月、デルタ株に関する件で辞退を決めたとしている。「委員会、選手、コーチが協議してリスクが高すぎると判断した。」と述べた。このリスクに加えて、自己資金で運営されているバヌアツパラリンピックにとって財務的に多大なコストがかかることも辞退の一因だとしている。しかし、こ4年間オセアニアパラリンピック委員会からの支援も受けて、高い水準での運営をしてきただけに、今回の決断は困難を極めたという。参加予定だった3選手は現在、2022年7月イギリスで開催予定の試合に向けて調整を開始しているという。 (Radio New Zealand/AUG23, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/449802/pacific-countries-withdraw-from-tokyo-2020-paralympics
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太平洋諸国(4か国)東京パラリンピック2020を辞退(太平洋諸島)
2021.08.30