サモアの新首相は前首相によって進められてきた中国の支援を受けた港湾開発事業をこれ以上進めないこととした。マタアファ首相は、サモアの対外債務の約4割を占めている中国からの借金による約1億ドルのプロジェクトにより、サモア経済の中国への依存度がますます高まると危惧を表明した。
このVaiusu湾の工事は国を2分する問題となり、前任のトゥイラエパ首相は4月の総選挙で過半数を失う事となった。この工事は、FAST政党にとっては議題の優先事項の1つだ。マタアファ首相は、政府高官が先週確認したところによれば、このプロジェクトはまだ、実現可能かどうかの試験にもパスしておらず、サモアの必要とする内容にも沿っていない述べた。また、マタアファ新首相は、「海外との関係が我々の最優先事項というわけではないので、開発を進めずにそのままにしておくべきだ。」と述べ、今回のキャンセルで中国との関係悪化は無いとした。(Radio New Zealand/AUG02, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/448264/samoa-govt-confirms-china-backed-port-project-shelved
サモア
【経済・社会動向】
【中国・台湾進出動向】
中国により支援されている港湾事業を棚上げに(サモア)
2021.08.05