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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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季節労働者への国境開放を希望(ソロモン諸島)

サモア、トンガ、バヌアツでは、ニュージーランドへの季節労働者が隔離なしに入国できる新たな規定ができた。これらの3か国に対して規制が緩和されることで、これまで17か月間旅行客がいなかった旅行業に依存している当該国にとっても弾みとなることが期待されている。この試みは太平洋島嶼国9か国に対して始められたが、ソロモン諸島は除外されており、サモア、トンガ、バヌアツなどと同様の緩和された検疫規則が適応されないのかを疑問視している。サモアではこの試みは広く受け入れられ、政府は3,000から4,000名の就業準備予備者がいるとしている。毎年約6000名が学校を卒業し、職を必要としている中で、季節労働者として働くことも主要な選択肢の一つだからだ。ニュージーランドは国別の受け入れられる労働者数についてはまだ触れていないが、去年の割り当ては合計で14,400名だった。トンガでは季節労働に人々を派遣する準備が整っているものの、逆にニュージーランドから引き揚げさせなくてはならない550名のこのプログラムの労働者がおり、新たな労働力を送る前に帰還させねばならないという課題が残っている。ニュージーランドから戻る労働者については各国の検疫の取り決めが適用され、トンガでは一度に扱えるのが250名までなので、これら残留組の季節労働者を自宅に返すまでには約3か月かかるという。一方ソロモン諸島は、何故今回の試みに含まれていないのか理解できないと主張。ソロモン諸島は国民の70%が30歳以下で、その多くが観光業、漁業、農業など打撃を受けており失業していることから、今回のこの季節労働者の試みに加えてほしいとしている。また一方では、今回の感染拡大という環境の中で、労働力は買い手市場であるためにニュージーランドが全てのカードを持っており、太平予諸島の労働者たちは搾取されているのではないかという見方もある。(Radio New Zealand/AUG04, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/448447/open-borders-for-seasonal-workers-welcomed-but-solomon-islands-wants-in-too