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初の独立支持派のカナック大統領を選出(ニューカレドニア)

ニューカレドニアで初の独立支持派カナック出身の大統領が選出された。ルイス・マプウ氏が政治グループ間での話し合いで選出された。ジャーナリストのマクレラン氏はこれはカナックの人々にとって大きな勝利だと述べている。「約 40 年ぶりに、ニューカレドニア政府は、カナックの独立支持派リーダーによって率いられることになる」とも述べた。1998 年にヌメア協定(ニューカレドニアの政治を規定する枠組み合意)に署名して以来、ニューカレドニアの政府は独立反対派のリーダーによって率いられてきたことをみると、今回のマプウ氏の大統領就任がニューカレドニアの重大な局面になるとも指摘した。大統領は「フランス政府は、独立を問う国民投票を今年12月12日にすると一方的に設定している」と説明した。12 月の国民投票は、ヌメア協定の下で行われる 3 番目で最後の投票だ。最後の2回の調査の結果は、僅差でフランスに留まることとなった。2018 年には、現状維持が56.4% 、独立支持43.6% の結果だった。2020 年には、フランス留まるが 53.26% 、独立するが 46.74% で差が縮まっていた。マプウ氏は3回目でかつ最後の国民投票を控えていることで、カナックは投票に向けてさらに勢いをつけるとみられている。
また、マクラレン氏は、太平洋諸島フォーラムでの地域的な声も強まると述べた。マプウ氏が12月の国民投票の過程監視と脱植民地過程に積極的に参加するようにフォーラムに要請するだろうと推測しているからだ。ルイス・マプウ氏は首都ヌメアを拠点とする南部地方の独立支持活動家で、国会の独立議会議員団の一員であり「パルカ」の党の一員である。彼は多くの関係者を結びつける FLNKS 内の重要なプレーヤーであるとマクレラン氏は説明する。ロイター通信によると、マプウ氏は、ニッケル鉱山を経営するフランスのアーメット( ERMT.PA )、ヌメア港付近のドニャンボ・フェロニッケル工場、電気自動車用電池に使用できるニッケルを製造する精製所の取締役会に在籍している。また、 1998 年から 2005 年までニューカレドニアの農村開発および土地開発局の局長を務めた。マプウ氏は、数日以内にニューカレドニアの大統領として正式に宣誓を行う予定である。 (Radio New Zealand/JUL08, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/446482/new-caledonia-elects-first-pro-independence-kanak-president